初めて飲んだウイスキーと、初めて「ウイスキーって美味しい」と思った一本は、同じとは限りません。
ウイスキーに驚き、興味を持つきっかけになったのは、僕の場合はラフロイグでした。
でも、好きになった「初恋」の一本は、グレングラント メジャーリザーブです。
軽やかで飲みやすく、フルーティーな香りが華やかに広がる。
同じウイスキーでも、こんなに違うのか。
その驚きから、少しずつウイスキーにはまっていきました。
先日、Xで「みなさんの初恋ウイスキー、何ですか?」と尋ねたところ、それぞれの出会いを教えていただきました。
今回は、その投稿のきっかけになった、僕自身の「初恋」の話を書いてみます。
最初の驚きは、お菓子に使うラフロイグだった
ラフロイグと出会ったのは、料理人として修業していたころです。
当時はイタリアンコックになることを夢見て、イタリア料理店で働いていました。
そのお店では、チョコレートタルトや「ブルッティマボーニ」というイタリアの焼きメレンゲに、ラフロイグを使っていたのです。
印象に残ったのは、正露丸を思わせる独特の香り。
お酒からこんな香りがすることにも、それをお菓子の材料として使うことにも驚きました。
料理の修業中に出会ったその香りが、ウイスキーへの興味につながったのです。
ただ、興味を持ったからといって、すぐに好きになったわけではありません。
当時の僕にはラフロイグの個性が強烈で、普段から飲みたいと思うほどではありませんでした。
「面白いお酒だ」と思うことと、「また飲みたい」と思うことは、少し違ったのです。
「美味しい」に変わった、メジャーリザーブとの出会い
ウイスキーを好きになったきっかけは、グレングラント メジャーリザーブでした。
ラフロイグの強烈な香りが印象に残っていた僕にとって、その軽やかさは驚きだったのです。
飲みやすい口当たりに、フルーティーで華やかな香り。
「同じスコッチのシングルモルトに、こんなに飲みやすくて美味しい銘柄があるのか」と衝撃を受けました。
ラフロイグで感じた驚きとは、また違う感覚です。
香りの強烈さに圧倒されるのではなく、美味しさにひかれていく。
僕にとって、ウイスキーが身近になった一本でした。
しかも、当時は2,000円台。
これは出会ったころの価格ですが、手を出しやすかったことも大きかったと思います。
軽やかで飲みやすく、それでいて香りは華やか。
その味わいと価格にひかれ、そこからウイスキーにどんどんはまっていきました。
ウイスキーに興味を持たせてくれたのがラフロイグなら、好きにしてくれたのはメジャーリザーブです。
だから、僕の「初恋ウイスキー」は、この一本なのです。
安井今では、このウイスキーは終売となっており、その系譜はグレングラント アルボラリスに引き継がれています!
みなさんの「初恋」にも、それぞれのきっかけがある
Xに寄せられた返信を読むと、美味しさに気づくきっかけも、人それぞれでした。
ある方は、先輩に連れていってもらったバーでの出会いを教えてくれました。
飲んだ後に鼻へ抜ける香りが苦手だとマスターに相談し、出してもらったのがジェムソン。
そこで「あぁ、美味しいなぁ」と感じたそうです。
また、サントリー オールドのハイボールを飲み、甘くて美味しかった記憶が鮮明に残っているという方もいました。
銘柄だけでなく、飲み方まで思い出に残っているのが印象的です。
ウイスキーの凄さを感じた一本、旨さが分かった一本、初めて飲み切った一本を、それぞれ挙げてくれた方もいました。
「初めて」とひと言でまとめても、心に残る場面は違うのでしょう。
僕の場合も、ラフロイグとの出会いと、メジャーリザーブを好きになった体験は別々です。
一本の名前を聞くと、その人がウイスキーをどう楽しむようになったのかも、少し見えてくる気がします。
苦手だった一本だけで、決めなくてもいい
僕はラフロイグに興味を持ちましたが、当時は常飲したいと思いませんでした。
それでも、メジャーリザーブに出会ってから、ウイスキーを好きになりました。
この経験があるので、一度飲んで苦手だった方にも、銘柄や飲み方によって印象が変わる余地はあると伝えたいです。
もちろん、無理に好きになる必要はありません。
ただ、別の一本に興味が湧いたときは、前に苦手だった香りを覚えておくと、選ぶ手掛かりになります。
バーで相談するなら、「ウイスキーが苦手」とだけ伝えるより、「飲んだ後に残る香りが苦手だった」と話してみる。
Xで教えていただいたジェムソンとの出会いのように、苦手を言葉にすることが、好みを探すきっかけになるかもしれません。
あなたの初恋ウイスキーは何ですか?
初めて「美味しい」と思った一本には、銘柄名だけでは伝わらない思い出があるのでしょう。
誰と飲んだのか、どんな飲み方だったのか、何に驚いたのか。
僕にとっては、イタリア料理人を目指していた修業時代と、メジャーリザーブの軽やかで華やかな味わいが、その思い出です。
当時2,000円台だった一本が、ウイスキーを好きになるきっかけになりました。
あなたの「初恋ウイスキー」は何ですか?
思い浮かぶ一本があれば、どんなところを美味しいと感じたのかも、ぜひ教えてください。


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