SNSで話題!?地雷ウイスキーとは|初心者が知るべき見分け方

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SNSなどで「地雷ウイスキー」と呼ばれるものを見かけたことはありませんか?

この言葉は正式な用語ではありませんが、ウイスキー初心者が知らずに購入してしまい「思っていた味と違う」と感じるケースで使われることがあります。

この記事では、そう呼ばれるウイスキーの特徴と見分け方を、料理人の視点からわかりやすく解説します。

目次

地雷ウイスキーの見分け方はこの3つ

簡単に言えば、「地雷ウイスキー」とは大はずれのウイスキーって感覚が正しいかと思います。

その中で地雷ウイスキーには下記の2つに当てはまることが多いです。

地雷ウイスキーの傾向
  • アルコール度数が37%
  • 原材料に「スピリッツ」と記載がある
  • 「ウイスキー」の比率が少ない(モルト・グレーン原酒数%など)

これらのウイスキーがすべてが悪いわけではありませんが、37%のアルコール度数とスピリッツ添加には「コスト削減」の意味が強いです。

その中で品質が高い銘柄もあれば、明らかに価格を下げる目的でしかない銘柄も存在しています。銘柄によって味わいの方向性が大きく異なるため、「地雷ウイスキー」であるかどうかの指標としてご判断いただけると幸いです。

地雷ウイスキーとは?

「地雷ウイスキー」とは、SNSなどの一部で使われる俗称。主に以下のような特徴を持つウイスキーを指すことが多いです。

  • ウイスキー原酒の比率が低い
  • スピリッツや添加物による調整がされている
  • 本来のウイスキーらしさが弱い

例えば、「モルトウイスキー・グレーンウイスキー10%以上配合」と書かれたウイスキーもあります。90%程度がウイスキーではないもので構成されており、このようなボトルを飲んでもウイスキーっぽさを感じることはないでしょう。また、いまだに香料が添加されているイミテーションウイスキーもあります。

このようなウイスキーが「地雷ウイスキー」と呼ばれているものです。ただし、これはあくまで一部の評価であり、用途や好み次第かと思います。

なぜこうしたウイスキーが存在するのか

なぜ「地雷ウイスキー」が存在しているのか?日本の場合、その理由は酒税法にあります。

日本ではウイスキーの法的定義は「酒税法」によって定められています。

第一章 総則

(その他の用語の定義)
第三条

十五 ウイスキー 次に掲げる酒類(イ又はロに掲げるものについては、第九号ロからニまでに掲げるものに該当するものを除く。)をいう。

イ 発芽させた穀類及び水を原料として糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)
ロ 発芽させた穀類及び水によつて穀類を糖化させて、発酵させたアルコール含有物を蒸留したもの(当該アルコール含有物の蒸留の際の留出時のアルコール分が九十五度未満のものに限る。)
ハ イ又はロに掲げる酒類にアルコール、スピリッツ、香味料、色素又は水を加えたもの(イ又はロに掲げる酒類のアルコール分の総量がアルコール、スピリッツ又は香味料を加えた後の酒類のアルコール分の総量の百分の十以上のものに限る。)

(省略)

第三章 課税標準及び税率

3 蒸留酒類のうちウイスキー、ブランデー及びスピリッツであつてアルコール分が三十七度未満のものに係る酒税の税率は、第一項の規定にかかわらず、一キロリットルにつき三十七万円とする。

(引用:https://laws.e-gov.go.jp/law/328AC0000000006

酒税法ではモルトウイスキーとグレーンウイスキーがイとロで定められています。

原料蒸留
モルトウイスキー発芽させた穀物、水度数95%以下で蒸留
グレーンウイスキー発芽させた穀物、水、その他の穀物度数95%以下で蒸留

そして実際にウイスキーとして製品化するときに下記のことが可能です。

  • ウイスキー原酒が10%以上含まれていれば「ウイスキー」と表記可能
  • スピリッツや香味料の添加も許可されている
  • アルコール度数は何%でも許可されている

現状の日本のウイスキーに対する法整備としては、ボトリングアルコール度数の規定がないです。また、37%未満は一律税率であるため、この度数を基準にボトリングされている銘柄もあります。

そのため、スコットランドやアイルランドなどではウイスキーと認められないものでも、日本ではウイスキーとして販売可能です。

安井

実は、海外にもスピリッツ添加のウイスキーはあります

表示のカラクリ|ラベルでは見抜きにくい理由

ウイスキーのラベルには主に以下のように記載されます。

  • モルト、グレーン
  • モルト、グレーン、スピリッツ

公正取引委員会や消費庁よりウイスキーの表示について定められており、穀物原料以外の「スピリッツ」や一定量以上の香料、色素、シェリー酒などは記載する義務があります。

しかし、穀物由来のスピリッツは「モルト・グレーン」と表記可能です。表示に記載されている「スピリッツ」は穀物以外が原料である場合のみであるため、実際の中身は見抜きにくい構造になっています。

さらに、シェリー酒などの添加も一定量(2.5%未満)までは表示不要。そのため、今でも見極めにくいイミテーションウイスキーが作れてしまう建付けとなっています。

料理人視点|味わいと使い分けの違い

これまで「業界内」の話を中心に「地雷ウイスキー」についてまとめましたが、実際の楽しみ方や使い分けとしてどういうことが考えられるでしょうか?

まず、スピリッツ添加で度数37%の「ウイスキー」でもウイスキーの味わいを感じる銘柄があれば、ほとんど味付けされたスピリッツだけという銘柄もあります。前者であれば、ブレンデッドウイスキーより軽く余韻が短い程度の印象で「地雷ウイスキー」と呼ばれることはないでしょう。ところが後者だと余韻がかなり短く不自然な味・香りがあることがあり、「地雷ウイスキー」と呼ばれることが多くなると思います。

実際、地雷ウイスキーを買ってしまったときにまず試してほしいのが、コーラやジンジャーなど味のついた炭酸飲料で割ってみることです。甘味や香りにマスキングされてお酒として楽しむことができるかもしれません。

それでも楽しめなかったら、漬け込み酒や調味料にしてしまうのがおすすめです。

ジャパニーズウイスキー自主基準の登場

2021年に日本洋酒酒造組合によって「ジャパニーズウイスキー」の自主基準が制定。2024年に施行されることなりました。

ジャパニーズウイスキーの主なポイント
  • 日本国内で製造
  • 3年以上熟成
  • 40%以上でボトリング

この自主基準により、地雷ウイスキーが「ジャパニーズ」と名乗ることは難しくなりました。ただし、この基準はあくまでも自主基準であり、今でも日本で作られている「ウイスキー」のように見せることも可能。明らかに地雷ウイスキーの数は減りましたが、今でもジャパニーズではない「ウイスキー」としてスーパーなどにおいてあることが多いです。

まとめ|知っていれば避けられる

「地雷ウイスキー」と呼ばれるものは、知識があれば簡単に見分けることができます。

安価なウイスキーにも価値はありますが、名前だけの「ウイスキー」が存在することも事実。

重要なのは見分け方を知り、用途に応じて選ぶことです。

ぜひ、自分に合ったウイスキー選びの参考にしてください。

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