ウイスキーを使った料理の中でも、フランベは一瞬で香りと華やかさを引き立てる調理法です。
今回は、ウイスキーの香りを贅沢に纏わせた「ウイスキーフランベステーキ」をご紹介。
高温で焼き上げたステーキにウイスキーを注ぎ、炎でアルコールを飛ばすことで、香りだけがしっかりと残ります。
特別な日のディナーや、大切な人との食事にぴったりの大人の一皿です。
ウイスキーと肉の絶妙なマリアージュを、ぜひご自宅で体験してみてください。
ウイスキーフランベステーキの魅力

瞬間で香りを閉じ込めるフランベ技法
フランベとは、アルコール度数の高いお酒を加えて火をつけ、アルコール分を飛ばす調理技法です。
フランス語の「flambé(燃え上がった)」が語源で、香りや風味を引き立て、炎による演出効果も魅力です。
高温の炎でアルコール分を一気に飛ばすため、香りだけを残し、食材の風味を引き立てます。
特にウイスキーは樽由来の香りや複雑な風味が凝縮され、肉の旨味と見事に調和しやすいです。
- 香りづけ:アルコールを飛ばす際にお酒の香りが食材に移る
- 風味向上:素材の旨味が凝縮され、奥行きのある味わいになる
- 演出効果:炎が上がり、視覚的に華やかさを演出できる
- 引火の危険があるため換気と周囲の安全を確保する
- 炎が高く上がる場合があるため火傷に注意
- 焦げ付き防止のため加熱時間を長くしすぎない
アイラモルト×ステーキ=大人のマリアージュ
フランベに使用するウイスキーの中でアイラモルトが最もおすすめです。
アイラモルトウイスキーは、ピート香や海風のような独特のスモーキーさが特徴。
脂ののった牛ステーキ肉に合わせることで、香ばしさとコクが加わり、ひと口ごとに深い余韻が広がります。
また、独特なスモーキーさがほのかに香るステーキに……。
ワインやビールでは出せない、大人の味わいを楽しめます。

レシピ

- 牛ステーキ肉 200 g
- 塩胡椒
- ウイスキー 30 ml
- 肉(室温に)を塩胡椒し焼く
- 焼き色がついたら一度フライパンから取り出す。
- 焼いた時間と同じ時間休ませる。
- アツアツに熱したフライパンに肉を戻して、ウイスキーを加えてフランベしたらすぐに取り出す。
- 切り分けたら完成
作り方のポイント解説

POINT①|ウイスキーは仕上げ直前に
香りを活かすため、ウイスキーは最後に加えます。
長時間加熱すると香りが飛びすぎるため、フランベは一瞬が勝負です。
POINT②|安全対策を忘れずに
フランベは高温の炎が上がるため、換気扇を回し、周囲に可燃物を置かないよう注意してください。
初心者の方は火を付けず、加熱でアルコールを飛ばす方法でも可能です。

うちでは僕がよくレンジフードのフィルターを焦がして、妻に怒られます……。
POINT③|肉は休ませながらゆっくり火を入れる
肉はゆっくり休ませながら火を入れることで、肉汁が落ち着きしっとりとしてプロの仕上がりになります。
肉の厚さや部位などによって変わりますが、肉の中心の温度が55度を目指して火入れするとベスト。
少し厚めの肉なら{焼き(2分ほど)→休ませる→焼き(2分ほど)→休ませる}を繰り返すといいでしょう。



目安は、焼いた時間と同じぐらい肉を休ませるといいよ!
ペアリングと盛り付けアイデア
合わせたいドリンク
バーボンならしっかり熟成されたストレートバーボンがおすすめです。
特に脂身が少なく、肉質がしっかりとしたアメリカ産ビーフやオージー・ビーフは、力強いバーボンが合いやすいでしょう。
ハイボールにすることで、肉の脂っぽさを流してさっぱりとさせてくれます。
まとめ|自宅で楽しむ大人のステーキ
ウイスキーフランベステーキは、短時間で作れるのに見た目も味も豪華な一品です。
アイラモルトの個性を活かすことで、家庭で味わえるレストラン級のステーキに。
ぜひ特別な夜や記念日に挑戦してみてください。
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