酸味の強いドライアプリコットを、ストレートのウイスキーと楽しめるバターサンドにする。
今回の組み立ては、アプリコットの酸味を、甘味と油分で調整するところから始まりました。
使ったナッツはヘーゼルナッツで、生地も自家製です。
合わせたのは、セブンサンズのストレート。
実際に一緒に味わうと、アプリコットの酸味とナッツのコクが、お酒に感じたシェリー系の深みにつながりました。
僕には、ウイスキー単体よりもアルコール感が穏やかに感じられた組み合わせです。

強い酸味を、甘味と油分で調整した
今回のドライアプリコットは、酸味がかなり強いものでした。
ウイスキーへ合わせるために酸味を強くしたのではなく、その素材をどうまとめるかが出発点です。
そこで、甘味と油分を使ってバランスを調整しました。
酸味をなくすのではなく、甘味やコクと一緒に味わえる状態へ持っていく考え方です。
甘いお菓子に果実を足す、という順番とは少し違います。
先にアプリコットの個性があり、それを受け止めるように、バターサンドの味を組み立てました。
アプリコットの酸味と、ヘーゼルナッツのコクを重ねる
このバターサンドでは、酸味、甘味、油分、ナッツのコクが、それぞれ異なる役割を持っています。
アプリコットが担うのは、はっきりした酸味です。
そこへ甘味と油分を重ね、ヘーゼルナッツのコクも加えています。
酸味だけに注目すると、今回の組み合わせが合った理由を捉えきれません。
甘味と油分も一緒にあることが、ストレートのお酒と合わせるうえでの条件だったと考えています。

セブンサンズと合わせると、アルコール感が穏やかに感じられた
実食で印象に残ったのは、ストレートのアルコール感が穏やかに感じられたことでした。
アプリコットの酸味とヘーゼルナッツのコクが、セブンサンズに感じたシェリー系の深みとよく合います。
ここでいう「シェリー系」は、僕が味わいから受けた印象です。
酸味が強めで、甘味と油分もある。
そのバターサンドの性格が、お酒のアルコール感や力強さを受け止める組み合わせになったと捉えています。
ただし、酸味、甘味、油分を別々に比較したわけではありません。
どれか一つの成分がアルコール感を和らげたと断定せず、ひと口全体で合わせたときの結果として伝えたいところです。

家庭で合わせるなら、酸味だけで判断しない
家庭で似た組み合わせを試すなら、果実の酸味に加えて、甘味とコクの釣り合いも見てみてください。
今回の実食から考えると、酸味のある果実を選ぶだけで、同じ結果になるとは限りません。
甘味や油分が少ないものでは、今回のバターサンドとは口に入れたときのバランスが変わります。
市販品で試す場合も、同じアプリコット入りという理由だけで選ばず、酸味、甘味、コクを確かめながら合わせるのがよさそうです。
これは家庭で試すための提案で、市販品や別のナッツとの比較は行っていません。
バターサンドの甘味と油分も、ペアリングの接点になる
セブンサンズに合わせた「アプリコットとナッツのバターサンド」は、強い酸味を甘味と油分で調整したひと口です。
ストレートで合わせると、アプリコットの酸味とヘーゼルナッツのコクが、お酒の深みにつながりました。
僕にはアルコール感も穏やかに感じられています。
似た香りを探すことに加えて、酸味、甘味、油分のバランスを考える。
今回のバターサンドは、素材の味を調整することが、ウイスキーとのペアリングにもつながった一例です。



Drink&Discoverで提供したペアリングです
この「アプリコットとナッツのバターサンド」は、Drink&Discoverでセブンサンズとともに提供しました。
Drink&Discoverについては、イベント紹介ページをご覧ください。



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