ミズナラ樽を使ったウイスキーは気になるもの、樽香が強すぎないか、ハイボールでも個性が残るのかは気になるところです。
「デュワーズ 12年 ミズナラ」は、12年以上熟成した原酒をブレンドし、ミズナラオーク樽で仕上げた日本限定・数量限定のブレンデッドスコッチウイスキーです。
実際に飲むと、青リンゴや洋梨を思わせる爽やかな果実香に、白檀のような樽香と優しい甘さが重なりました。
総合評価は91点。
6種類の飲み方では、オレンジの香りと軽快さが伸びるハイボールを93点で最も高く評価しています。
料理人かつウイスキープロフェッショナルの視点から、香り・味・余韻と飲み方による変化を詳しくお伝えします。

デュワーズ 12年 ミズナラとは?
デュワーズ 12年 ミズナラは、日本限定・数量限定で展開されているブレンデッドスコッチウイスキーです。
中心となる原酒は、デュワーズのキーモルトであるアバフェルディ。
12年以上熟成した40種類以上の原酒を組み合わせ、ブレンド後の液体すべてを日本原産のミズナラオーク樽でフィニッシュしています。
カスクフィニッシュとは、基本となる熟成を終えたウイスキーを別の樽へ移し、香味を整える工程です。
通常のデュワーズ 12年は40%ですが、本商品は46%でボトリングされています。
度数を上げた設計も含め、ミズナラ樽の個性を楽しむための限定ボトルといえるでしょう。
デュワーズ 12年 ミズナラの特徴
12年以上熟成した40種類以上の原酒をブレンド
デュワーズ 12年 ミズナラには、アバフェルディを中心とした40種類以上の原酒が使われています。
各原酒の熟成年数は12年以上です。
単一蒸溜所の個性を前面に出すシングルモルトとは異なり、複数のモルト原酒とグレーン原酒を組み合わせて味わいを整えています。
土台となるデュワーズらしいなめらかさへ、ミズナラ樽のウッディな香味を重ねた設計です。
ブレンド後の全量をミズナラ樽でフィニッシュ
本商品の大きな特徴は、ブレンド後の液体すべてをミズナラオーク樽でフィニッシュしている点です。
一部の原酒だけにミズナラ樽を使うのではなく、ブレンドを終えたウイスキー全体を同じ樽工程へ進めています。
バカルディ ジャパンは、ミズナラ樽によるウッディな味わいが強く表れた商品と説明しています。
ミズナラ樽の詳しい性質は、ミズナラ樽の香りと味わいを解説した記事をご参照ください。
日本限定・数量限定の46%ボトル
デュワーズ 12年 ミズナラは、日本向けに用意された数量限定商品です。
アルコール度数は46%、容量は700ml。
通常のデュワーズ 12年より度数が6%も高いため、加水や炭酸割りでも香味の輪郭を保ちやすいです。
ただし、数量限定品は在庫状況が変わります。
購入時は販売店で最新の在庫と価格を確認してください。
デュワーズとは?
デュワーズは、ジョン・デュワーが1846年にスコットランドで創業したブレンデッドスコッチウイスキーのブランドです。
ブランドを受け継いだ息子たちによって販路が広がり、世界各地で知られる存在になりました。
デュワーズ 12年では、アバフェルディを中心に40種類以上の原酒をブレンドしています。
ブレンド後のウイスキーを再び樽へ戻してなじませる工程も、なめらかな酒質を作る要素です。
今回のミズナラ版は、その12年熟成の構成を土台に、日本原産の樽材で新しい表情を加えています。
商品スペック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | デュワーズ 12年 ミズナラ |
| 英語表記 | DEWAR’S 12 MIZUNARA |
| ジャンル | ブレンデッドスコッチウイスキー |
| 原産国 | スコットランド |
| ブランド | Dewar’s |
| キーモルト | アバフェルディ |
| 使用原酒 | 12年以上熟成した40種類以上の原酒 |
| 仕上げ | ブレンド後の全量を日本原産のミズナラオーク樽でフィニッシュ |
| アルコール度数 | 46% |
| 容量 | 700ml |
| 販売形態 | 日本限定・数量限定 |
| 価格 | 販売店により異なる |
デュワーズ 12年 ミズナラのテイスティングレビュー
今回は、ストレートを基準に香り・味・余韻を確認しました。
アロマ
最初に感じたのは、麦を思わせるモルティな香りです。
そこへ青リンゴ、レモン、洋梨、プラムのような爽やかな果実香が重なります。
果物の印象は熟し切った濃厚さではなく、みずみずしさを残した軽快な方向です。
奥からバニラのような甘い香りも現れ、果実と麦の間をやわらかくつないでいました。
爽やかさだけに寄らず、麦と樽の存在感まで伝わるアロマです。
フレーバー
口に含むと、べっこう飴を思わせる甘味が広がります。
バニラやハチミツの甘さに、洋梨のコンポートのような濃厚な果実味が続きました。
香りでは爽やかだった洋梨が、味わいでは加熱した果実のように厚みを増しています。
さらに、白檀を思わせる落ち着いた樽香が加わり、甘味だけで終わらない奥行きを作っていました。
濃厚な果実味と樽香はありますが、口当たりまで重たくなりすぎません。
フィニッシュ
余韻では、樽のニュアンスが長く続きます。
白檀を思わせるウッディな香りが残る一方、刺激は強くありません。
優しく繊細で、ほのかな甘さを保ちながら静かにほどけていきました。
香りの爽やかな果実と、味わいの濃厚な甘味を、最後の樽香が落ち着かせる流れです。
このおしとやかな余韻が、ミズナラ樽らしさを最も分かりやすく伝えていました。
総評
総合評価は91点です。
高く評価した理由は、爽やかな果実香と、長く続く優美な樽香のバランスにあります。
青リンゴやレモンの軽快さから始まり、洋梨のコンポートやべっこう飴の甘味へ移る展開も魅力です。
その後に白檀を思わせる樽香が残り、一本の中で明るさと落ち着きを両立していました。
一方、加水量を増やすと個性が穏やかになりやすい面もあります。
ミズナラ樽の香味をじっくり確かめるならストレート、軽快さまで楽しむならハイボールがおすすめです。
| 項目 | 評価 |
|---|---|
| FRUITY | 6 / 10 |
| FLORAL | 6 / 10 |
| CEREAL | 8 / 10 |
| SULFURY | 3 / 10 |
| SWEET | 5 / 10 |
| SMOKY | 2 / 10 |
| WOODY | 8 / 10 |
| WINEY | 4 / 10 |
- 青りんご、FRUITY
- バニラ、SWEET
- 洋梨のコンポート、SWEET
- 白檀、WOODY
6種類の飲み方を比較
6種類を比べると、オレンジの香りと軽快さ、長い余韻がそろうハイボールが最も好みに合いました。
ストレートは91点で、果実味と樽香の全体像を確認しやすい飲み方でした。
| 飲み方 | 評価 | 印象 |
|---|---|---|
| ストレート | 91点 | 爽やかな果実香と優美な樽香を素直に楽しめる |
| トワイスアップ | 89点 | キャラメルの甘さと麦感が強まり、若さも現れる |
| ロック | 89点 | ドライに始まり、口の中で甘さが徐々に開く |
| ハイボール | 93点 | オレンジの香り、軽さ、長い余韻のバランスがよい |
| 水割り | 86点 | 穏やかで飲みやすいが、主張は弱くなる |
| お湯割り | 85点 | 甘さと樽香が弱まり、余韻は穏やかに残る |
ストレート|91点
ストレートでは、青リンゴやレモン、洋梨を思わせる爽やかな果実香から、麦の香りとバニラの甘さへ自然につながります。
口に含むと、べっこう飴やハチミツのような甘味が広がり、洋梨のコンポートを思わせる厚みも出てきました。
その甘さに白檀のような落ち着いた樽香が重なり、余韻まで長く続きます。
46%の力強さはありますが、刺激だけが前へ出る印象ではなく、爽やかさと濃厚さを一度に追える飲み方でした。
ミズナラ樽の香味をじっくり確かめたいなら、まず少量をストレートで飲むのがおすすめです。

トワイスアップ|89点
ウイスキーと常温の水を1対1で合わせると、キャラメルのような甘い香りが現れました。
口当たりはストレートより優しくなりますが、同時に麦を思わせる香味が強まり、果実や樽とは違う表情を見せます。
甘さを拾いやすい点は魅力ですが、加水によって若さを感じる部分も少し出てきました。
ストレートで感じた白檀のような樽香や、濃厚な洋梨の印象は穏やかになります。
飲みやすさを求める人には合いますが、このボトルならではの樽香を楽しむなら、私はストレートを選びます。

ロック|89点
ロックでは、冷えた直後にドライな印象が強まり、ストレートで感じた甘さが一度引き締まります。
ところが、口に含んで少し待つと、奥から甘い風味がゆっくりと現れました。
最初から甘さが広がるストレートとは違い、ドライな入口から徐々に表情が変わるところが面白い飲み方です。
冷たさの中でも味わいのバランスは崩れず、甘味との対比を楽しめました。
香味をまっすぐ確かめるならストレートですが、時間による変化を楽しみたいときはロックも悪くありません。

ハイボール|93点
炭酸で割ると、ストレートでは前に出ていなかったオレンジを思わせる香りが際立ちました。
果実香が明るくなる一方、甘さは強くなりすぎず、軽快な口当たりとのバランスがちょうどよく感じられます。
飲みやすくなっても余韻は短くならず、樽のニュアンスが思った以上に長く残りました。
ストレートの落ち着いた白檀の香りとは表情が変わりますが、この変化が実に面白い。
果実香、軽さ、長い余韻が一杯の中できれいにつながったため、6種類の中ではハイボールを最もおすすめします。

水割り|86点
水割りでは、刺激が抑えられ、味わい全体がかなり穏やかになりました。
口当たりが優しく、ゆっくり飲みやすい仕上がりで、僕はこの落ち着いた雰囲気も好みです。
ただ、青リンゴや洋梨の果実香と、白檀を思わせるミズナラ樽の主張は弱くなります。
バランスは崩れませんが、ストレートやハイボールで感じた、このボトルならではの驚きまでは残りませんでした。
香味を細かく確かめるより、力を抜いて穏やかに飲みたい夜に合う水割りです。

お湯割り|85点
お湯を加えると甘い香りが大きく開くかと思いましたが、実際は思ったほど甘くなりませんでした。
白檀を思わせる樽のニュアンスも弱まり、ストレートやロックで感じた変化ほどの驚きはありません。
それでも味わいのバランスは崩れず、優しく繊細な余韻が静かに残ります。
このおしとやかな終わり方は好みですが、デュワーズ 12年 ミズナラの果実味や樽香を生かす飲み方とは言いにくいところです。
柔らかな飲み口を求める場面には合うものの、個性を楽しむならストレート、ロック、ハイボールを選びます。

飲み方別まとめ
デュワーズ 12年 ミズナラは、飲み方によって果実、麦、樽香の見え方が変わります。
ミズナラ樽の個性を確認しやすいのはストレートです。
キャラメルの甘さや麦感を拾うなら、トワイスアップが向いています。
ロックでは、ドライな入口から甘さが開く変化を楽しめました。
最もおすすめなのは、オレンジの香りと軽快さ、長い余韻がそろうハイボールです。
水割りとお湯割りは穏やかに楽しめる一方、このボトルならではの主張は弱くなりました。
まとめ
デュワーズ 12年 ミズナラは、12年以上熟成した40種類以上の原酒をブレンドし、全量をミズナラオーク樽で仕上げた日本限定・数量限定品です。
青リンゴや洋梨を思わせる爽やかな香りに、べっこう飴、バニラ、ハチミツの甘味が重なります。
白檀を思わせる樽香が長く残り、明るい果実味を落ち着いた余韻へつなげていました。
総合評価は91点です。
特にハイボールではオレンジの香りが際立ち、軽快さと長い余韻を93点と評価しました。
ミズナラ樽の香味をじっくり確かめたい人にも、少し贅沢なハイボールを楽しみたい人にも試してほしい一本です。
数量限定品のため、購入時は販売店で在庫と価格を確認してください。



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